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正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)【7】

正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)【7】


本願名号正定業
至心信楽願為因
成等覚証大涅槃
必至滅度願成就

本願の名号は正定(しようじよう)の業なり。
至心信楽(ししんしんぎよう)の願を因とす。
等覚(とうがく)を成り大涅槃(だいねはん)を証することは、
必至滅度(ひつしめつど)の願成就なり。

(意訳)
本願成就(ほんがんじようじゆ)のその み名を
信ずるこころひとつにて
ほとけのさとりひらくこと
願い成りたるしるしなり

【正信念仏偈7】~たまわりたる信~

どの宗教でも信仰は大事にされますが、親鸞さまの最大の特徴は、信心を仏さまからたまわる心と言われたところでしょう。
「至心信楽の願を因とす」
信心こそ浄土に往生する決定的な因であると親鸞さまは仰います。ただし、「信心を因とする」と言われず「至心信楽の願を…」と言われているところが大事ですね。それは私たちが自分でこしらえる心ではなく、阿弥陀さまの願いによって開かれた心だということです。つまり阿弥陀さまのご本願とは、「信じたら救う」ではなく、「信をあたえて救う」という誓いでした。これはまさに「信仰」と「救済」の常識的な関係をくつがえすものですね。しかし「信ずる心をたまわる」とは、いったいどういう事態なのでしょうか。
いま医学の世界では、「病気を診て病人を診ない」ということが問題になっていると言われます。目の前の患者さんを見ずにパソコンのデータばかり見て診察する先生も、なかにはおられるそうです。しかし、やはり診るべきは「病人」であって「病」ではない。同じ病気でも、ひとそれぞれに症状は違い、身体の強さも心の状態も、すべて違う。だから同じ病気というものは存在せず、一人一人の患者さんを診なければ本当の医療にはならない、ということのようです。ある先生から伺った話ですが、この問題をまず第一に気付かれたのは、小児科医の先生方だったそうです。なぜならば、赤ちゃんは言葉を使えず、自分の症状を説明することはできないからです。赤ちゃんを治療するときには、なぜ泣いているのか、どこが痛むのか、どんな具合なのか…すべてをお医者さんの側がくみ取ってあげないといけない。つまり「病気」ではなく「その子」を診なければ治療のしようがないということなのですね。だから、小児科医の先生がまず「病気ではなく、病人を診なければ…」と気付かれたのだそうです。 「お念仏のみ教えに出遇ったとき、(ああ、私は新生児だったのだ…)と感じました。」
小児科医の宮崎幸枝先生の言葉です。宮崎先生は仕事柄、小さな赤ちゃんを長年にわたって診てこられたのでしょう。その言葉を聞いたとき、小児科医の宮崎先生だからこその、味わいなのだと思います。南无阿弥陀仏という声となってとどき、信までもあたえて救うという阿弥陀さまの本願を聞きひらかれたとき、先生は気付かれたのですね。生と死に関してはまったく無力な自分の姿に。そして、阿弥陀さまにすべてをくみ取られ、すでにその御手に抱かれてあったことに。
情報社会である現代は、一人一人が一日に受ける情報の量は膨大なものです。しかし「生死(しょうじ)」という土俵の上では、生れてきた瞬間から、私たちは何一つ変わっていないのではないでしょうか。私はどこから来てどこへ向かっているのか、生とはなにか、死とはなにか。いったい私は何ものか…。どうでしょう、本当に確かなものが、一つでも、自分の中にあるでしょうか。生死(しょうじ)という問題においては、私たちはまさに新生児と同じです。しかし、だからこそ阿弥陀さまは、すべてをくみ取って、南无阿弥陀仏という喚び声となって届いてくださっていたのですね。それは、真実と言えるものが何一つない凡夫のために、まことの心を与えるためでした。
赤ちゃんの眠りは深いものですが、あの安らぎの根拠は赤子の方にはないのでしょう。抱く側の確かさにこそあるのでしょう。お念仏も同じですね。仏の側からすべてをくみ取って、届いてくださっている阿弥陀さま。この本願のまことによって開かれた心を「真実の信」と親鸞さまは言われました。そして仏さまのまことによって開かれた心だからこそ、往生浄土の因となるのでした。凡夫の心のなかに真実の心はありません。ともに仏さまのまことを仰ぎ、仏さまのまことが開いてくださる心を、仰がせていただきましょう。

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