広島の浄土真宗本願寺派 栢原山龍仙寺/納骨堂(永代に渡ってお守りいたします)

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正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)【5】

正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)【5】


普放無量無辺光
    無碍無対光炎王
    清浄歓喜智慧光
    不断難思無称光
    超日月光照塵刹
    一切群生蒙光照

    あまねく無量・無辺光、無礙・無対・光炎王、
    清浄・歓喜・智慧光、不断・難思・無称光、
    超日月光を放ちて塵刹を照らす。一切の群生、光照を蒙る。

(意訳)
十二のひかり放ちては
あまたの国を照らします
生きとし生くるものすべて
このみひかりのうちにあり

【正信念仏偈5】~影なき光~

法蔵菩薩は五劫の思惟をへて、名をもってすべてのものを救う仏さまとなられました。私たちがこの口にいただいている「南无阿弥陀仏」こそ、阿弥陀さまそのものなのですね。  「南无」とは、まかせてくれよという仏さまのおこころ。「阿弥陀」とは、限りがないという意味です。信じたら救うとか、罪を悔いるならば救うとか、善いこころの者ならば救うとか、そういう「~ならば救う」という条件が何ひとつない。合格・不合格のラインがどこにもひかれていないということです。つまり阿弥陀とは、この私がもれようがないということです。いつでもどこでも、どのような身であろうとも、ことごとく慈しみ、いだきとり、おさめとる。このかぎりなき慈悲の喚び声こそが、南无阿弥陀仏なのですね。そして親鸞さまは、阿弥陀さまがこの名をもって、生きとし生けるすべてのものを照らしていることを、お経によって十二の光として説かれました。以下はその内容ですが、すべてに「南无阿弥陀仏は…」という主語をつけて味わうとよいと思います。南无阿弥陀仏は、

無量光… いつまでも照らす光
無辺光… どこまでも照らす光
無礙光… 何物も障りとしない光
無対光… ならぶもののない光
炎王光… 光のなかの王である光
清浄光… むさぼりの心をいやす光
歓喜光… いかりの炎をしずめる光
智慧光… おろかさの闇をやぶる光
不断光… たえまなくてらす光
難思光… おもいはかれない光
無称光… たたえつくせない光
超日月光…日月を超えるまことの光

お経にはこうして十二の光として名号の徳が示されていますが、もちろん十二に限るものではありません。お釈迦さまでも説きつくすことのできないほどの勝れたはたらきを、仮に十二の光におさめて説かれているのです。
しかしなぜ、南无阿弥陀仏という仏さまの「名」が「光」であると言われるのでしょう。
いぜん沖縄の古宇利島というところに行った時のことです。宿のご主人にすすめられて、部屋からでて夜空を見上げてみると…、そこには見たこともない満天の星空がいっぱいにひろがっていました。自分の存在すらのみこまれそうな夜空に圧倒され、ふと思いました。
「あの星はいったいどれほど遠くにあるのだろう…。どう考えても、自分が生きているうちに、あの星まで行くことはないなあ…。」
広大な宇宙の前に、自分という存在の小ささと、一生のはかなさを感じたのでしょうね。しかしそのとき、一人の法友が教えてくれた言葉を、同時にふと思い出しました。
「わたしは光にとどかないけれど、光はわたしにとどいていますね。」
わたしが光を見ているのではなく、光のほうが、わたしにとどいているのでした。よく考えてみれば、届いていない光というものは、わたしが生きている世界にはありえません。たとえ星屑のような光でも、見えるということは、届いているということ。何万光年もの彼方から闇をきりさいて。
「おかあさーん!おかあさーん!…」いまこの原稿を書いているそばで、四才の甥っ子がエンドレスで叫びつづけています。集中力を乱されて少しくるしい状況です。しかもお母さんは目の前にいるにも関わらず…!しかし考えてみれば、甥っ子にとっては目の前にいるかどうかではなく、「おかあさん」という言葉そのものが大好きなのでしょう。名が光であるということを、教わった気がします。
私がどうあるかではなく、私にとどいているものを光という。阿弥陀さまの名は、何ものにも遮られず、すべてのものを照らす光であると親鸞さまは仰いました。それは、この私にとどいてくださっているものこそが「南无阿弥陀仏」であることを教えてくださっているのですね。お念仏いただきましょう。

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