広島の浄土真宗本願寺派 栢原山龍仙寺/納骨堂(永代に渡ってお守りいたします)

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正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)【39】

正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)【39】

本師源空明仏教
憐愍善悪凡夫人
真宗教証興片州
選択本願弘悪世

本師源空(ほんしげんくう)は、仏教にあきらかにして、
善悪の凡夫人(ぼんぶにん)を憐愍(れんみん)せしむ。
真宗(しんしゆう)の教証(きようしよう)、片州(へんしゆう)に興(おこ)す。
選択本願(せんじやくほんがん)、悪世に弘(ひろ)む。

(意訳)
源空上人 (げんくうしようにん)智慧すぐれ
おろかなるもの ああわれみて
浄土真宗 おこしては
本願念仏 ひろまます

【正信念仏偈39】~法然聖人の教え②~

たった一声のことばによって、苦悩の生死に豊かな意味が与えられていく。浄土真宗とは、「南无阿弥陀仏」という仏さまの名によって、苦しみも、悲しみも、喜びも、いのち全体が抱きぬかれていく道だと言えるでしょう。そして、この口から出ている一声のお念仏こそが如来大悲のきわまりであったと、法然聖人は四十三才のとき廻心されました。ただし、聖人は二十才過ぎには、自分には念仏しか道はないと考えておられたようですから、そこから二十年以上も迷い続けられたことになります。それは、なぜでしょうか。

きびしい戒律も、深遠な学問も、法然聖人のいのちを照らしてはくれませんでした。むしろ戒律を守ろうとするほど煩悩は燃えさかり、学問を積むほど己の愚かさは浮き彫りになりました。智慧第一とまで称された法然聖人だからこそ、自身の愚かさを誰よりも悲しまれたのですね。その絶望の果てに、聖人はただ口に、仏さまの名をとなえておられました。念仏しか道はない…と。その一声一声は、不安の叫びでしかありませんでした。しかし四十三歳のとき、「念仏しか道はない」から、「お念仏こそ!」と一変されたのでした。

ものごとにはすべて物語があり、どのような物語のなかで出来事を受けとめるのかによって、その表情は一変します。先日、はじめて親子三人でカープ観戦に行ったのですが、初回いきなり点をとられました。しかし、その裏に鈴木のホームランで1対1。その後も「今日もカープは勝ーち勝ち♪」と得点をかさね、気がつけば1対6。まったく敗ける気がしません。ところが、七回一気に「6対6」に追いつかれると、一転、勝てる気がしなくなりました。初回も七回も同点に変わりはないのですが、ものごとは物語によって、まったく別物になるのだなあと感じました。

おぼつかな たれか言いけむ小松とは
雲をささふる 高松のみね (法然聖人)

お念仏は、あれもダメこれもダメで最後に残った道ではなかった。仏さまが「どうかお願いだから、わが名を聞いておくれ、わたしを親と呼んでおくれ」と願われていた道であった。仏さまは愚かなわたしのために、かねて道を選びさだめてくださっていた。法然聖人は四十三才のとき、「南无阿弥陀仏」という名にこめられた真実の物語、仏の願いに遇われたのですね。そこに「お念仏しか」から「お念仏こそ」への転換がありました。聖人はその尊さを「選択本願の念仏」と表されました。

「親は引き裂かれているべきではないのか…」

一人の障害児の母として、医療のあるべき姿、親のあるべき姿を問い続けておられる児玉真美さんの著書の言葉です。何がこの子のしあわせなのか、愛するとはどうすることなのか、本当に自分は愛しているのか…。わが子という一人のいのちと向き合うとき、親は正解の見えない怖れに立ちすくみ、その心は引き裂かれる。
しかし「親は引き裂かれているべきではないのか…」と、児玉さんは著書を結ばれています。まことの親なればこそ、心が引きさかれる。そして、引きさかれた親の心は、そのいのちを抱きしめるほかに道はないのでしょう。慈悲とはつまり、そういうすがたなのではないでしょうか。

阿弥陀仏は、凡夫を救うために五劫もの時をかけて思惟され、そのはてに、さわりなき救いをつげる「名のり」となられたとお経には説かれています。阿弥陀さまは、苦悩の凡夫を救わんがために、煩悩という泥のなかに飛び込み、凡夫のすべてを抱かずにおれなかったのですね。お念仏いただきましょう。いまここに、仏さまの名のりが届いています。この一声に、如来の大悲がきわまっています。

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