広島の浄土真宗本願寺派 栢原山龍仙寺/納骨堂(永代に渡ってお守りいたします)

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正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)【18】

正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)【18】

顕示難行陸路苦
信楽易行水道楽

(意訳)
龍樹大士は おしえます
陸路のあゆみ かたけれど
船路の旅の やすきかな

【正信念仏偈18】~龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)の教え②~

ひきつづき龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)の教えを味わいます。龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)は、仏道には難行道(なんぎょうどう)と易行道(いぎょうどう)という二つの道があると示されました。まず難行道(なんぎょうどう)とは、さまざまな難行をはてしなく永い時をかけて修行して、仏のさとりをめざす道です。しかもその修行のあいだには、「自分さえ救われれば…」というような利己的な心を決しておこしてはならないとされます。そのような心に堕することは菩薩の死であるとまで誡められています。まさに難行道(なんぎょうどう)といわれるゆえんです。仏のさとりとは、それほどに尊いものなのですね。
しかし煩悩にふりまさされて生きている凡夫には、到底、このような道は歩めません。では、難行道(なんぎょうどう)にたえられない凡夫がさとりにいたる方法はないのでしょうか。龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)は、そのような問いは仏道を志す者のおこすものではないとして、一旦は否定されます。しかしそのうえで、難行道(なんぎょうどう)にたえられない凡夫が救われる道もあると示され、それを易行道(いぎょうどう)といわれました。
易行道(いぎょうどう)とは、阿弥陀仏の本願を信ずる一つでさとりの境地にいたる道であり、それがお念仏でした。難行道(なんぎょうどう)がけわしい岸壁をよじ登っていくような道であるのに対し、易行道(いぎょうどう)は、船に乗って海をこえていくようなものだといわれています。ここで大事なことは、船路の旅は100パーセント、船の力だということです。お念仏とは、仏道を歩みだすことすらできない凡夫が、仏さまのお慈悲にすべてを抱かれてゆく道だったのですね。

「赤ちゃんには、一センチも一キロもおなじ」
以前、隣寺のご院家さんから伺ったお話です。母親の身体は子どもを授かると、自然にお乳がはってきます。そしてお乳の中には、赤ちゃんに必要な栄養素がすべて入っています。また温めることも冷やすことも要らず、いつでも赤ちゃんが飲めるようになっています。なぜでしょうか。いうまでもなく、赤ちゃんは自分で食べ物を見つけることはおろか、たとえ目の前にあっても、かむことも、消化することもできないからですね。その小さな命のため、頼まれもしないのに、お母さんのお乳はできます。そして母親はわが子を抱いてお乳をあげるのです。ただ、そのとき、たとえ一センチでも赤ちゃんの口とお乳のあいだに隙間があったら、赤ちゃんはお乳を飲めないというのです。自分からはその距離を埋められないという意味では、赤ちゃんにとっては一センチも一キロもおなじですね…と。お乳ができるだけでなく、抱きあげ、口にふくませるところまで、100パーセントお母さんのはたらきだった…というお話でした。
阿弥陀さまは、仏さまの方から立ちあがり、
「われにまかせよ、おまえを捨てはしない」と届いてくださっています。それが南无阿弥陀仏にこめられた、仏さまのみ心でした。なぜ、たった一つの条件もつけず、仏さまの方から立ちあがってくださっているのでしょう。それはひとえに、自分からは一歩も仏のさとりへ近づくことのできない、煩悩具足の凡夫を救わんがためだったのですね。
陸路(くがじ)のあゆみ かたけれど
船路(ふなじ)の旅の 易(やす)きかな
お念仏とは、仏さまにすべてを抱きぬかれてゆく道であり、それを龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)は易行道(いぎょうどう)と示してくださいました。ともに、お念仏いただきましょう。お慈悲の船は着いています。仏さまのみ胸なかで、生死の苦海をこえさせていただきましょう。
なお、最近のニュースによると、赤ちゃんがお乳を吸っているとき、お乳も赤ちゃんを吸っているのだそうです。赤ちゃんの唾液がお乳に逆流することによって、母体が赤ちゃんの体調を認識し、水分量や抗体など、お乳の成分が変わるのだそうです。私たちがお念仏をいただいているときも、阿弥陀さまが私たちの悲しみを聞いてくださっていますね

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