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正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)【15】

正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)【15】


弥陀仏本願念仏
邪見きょう慢悪衆生
信楽受持甚以難
難中之難無過斯

弥陀仏の本願念仏は、
邪見・驕慢の悪衆生、
信楽受持すること、はなはだもって難し。
難のなかの難これに過ぎたるはなし。

(意訳)
南无阿弥陀仏の み教えは おごり・たかぶり・よこしまの はかろう身にて 信ぜんに 難きなかにも なおかたし

【正信念仏偈15】~有りえないこと~

日常用語になっている仏教語は多いですが、もっともよく聞く言葉が「ありがとう」ではないでしょうか。ありがとうは、サンキューとは違います。有ることが難しいこと、有りえないことが有りえている驚きを表現する言葉です。ですから「有難う」の反対は「当たりまえ」です。そういえば一時、あたりまえ体操というお笑いネタが流行りましたね。

「右足出して~左足出したら~…歩ける♪」しかし、直立して二本の足で歩くことは、人間しかできないことであり、けっしてあたりまえではありません。ですから個人的には、あたりまえ体操は、実は、ありがたい体操なのでは!と思います。ともかくも、有りえないことが有りえている不思議、それが「有り難い」です。では、本当に有り難いこととは、何でしょうか。親鸞さまは、お念仏をよろこぶ心が私たちのなかにひらくこと。これこそが、まことに有り難いことだと仰いました。
弥陀仏(みだぶつ)の本願念仏(ほんがんねんぶつ)は
邪見(じやけん)・驕慢(きようまん)の悪衆生(あくしゆじよう)
信楽(しんぎよう)受持(じゆじ)すること、はなはだもって難(かた)し
難(なん)のなかの難(なん)これに過ぎたるはなし

わたくしごとですが、ここ数年、腰痛に悩んでいました。経験して知ったのですが、腰痛というのは、ほぼ生活習慣病なのですね。あたりまえ体操があたりまえではないように、私たちは歩くだけで、他の動物にはできない複雑な動きをしています。ですから、立ち方や歩き方などのわずかな癖でも、結果的に大きな歪みにつながるそうです。治療院はその歪みを矯正してくれますから、治療後はウソのように楽になりることもあります。しかし問題は〝すぐもとに戻る〟ことですね。矯正してもらって、もとに戻って、矯正してもらって…の繰り返しです。しかし、あるとき治療院の先生がつぶやかれました。
「武田さん、人間のからだは、悪いなら悪いなりに、安定しようとしますからねえ。」
これは人間を言い当てた言葉ですね。私たちの体は、とにかく現状維持をのぞむようです。たしかに姿勢が悪く、実際に痛みがでているのです。しかしそれでも、自分が数十年かけてつくってきたその姿勢は、体にとっては、それが正常なのです。形状記憶してしまっているのですね。だから痛みのでない姿勢に直してもらっても、そちら方に違和感を感じて、もとに戻ってしまうのだそうです。まったくもって、うなづかされる言葉でした。もちろん、これは体だけの話ではありません。
私たちの苦しみは、心の歪みに原因がある。ものの考え方が、根っこから歪んでいる。そうお釈迦さまは診断されました。これを無明といいます。仏さまのみ教えは、その無明にはたらきかけ、まことの安らぎにいたる生き方、正しい心のかたちに直してくださいます。しかし私たちはやはり、悪いなら悪いなりに安定をはかろうとするのですね。根っこから心がゆがみ、現に苦しんでいるのに、なお、自分は正しい…と己をまもり続ける私たち。そして心を矯正する仏法を、もっとも受けいれ難い違和感と感じてしまう私たち姿。それを親鸞さまは、「邪見(じやけん)・驕慢(きようまん)の悪衆生(あくしゆじよう)」と仰ったのですね。しかしまた、私たち凡夫のほかに、お念仏に遇うべきものはありません。これは、なんという不思議でしょうか。
「難(なん)のなかの難(なん)これに過ぎたるはなし」
私たちのなかに、仏法を信ずる心はありえない。私たちがお念仏をよろこぶところには、仏さまがいらっしゃる。それは仏さまのまことが、届いてくださった心にほかならない。そのことに、親鸞さまは驚かれたのですね。
ご一緒に、お念仏いただきましょう。阿弥陀さまは、六字のみ名にすべてをこめて、「あなたを捨てない」と届いてくださいました。私たちがお念仏よろこぶこの心に、有りえないほどの不思議が、咲きひらいています。

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