広島の浄土真宗本願寺派 栢原山龍仙寺/納骨堂(永代に渡ってお守りいたします)

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正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)【14】

正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)【14】


一切善悪凡夫人
聞信如来弘誓願
仏言広大勝解者
是人名分陀利華

一切善悪(いっさいぜんあく)の凡夫人(ぼんぶにん)、
如来(にょらい)の弘誓願(ぐぜいがん)を聞信(もんしん)すれば、
仏(ぶつ)、広大勝解(こうだいしょうげ)のひととのたまへり。
この人を分陀利華(ふんだりけ)と名づく。 

(意訳)
ほとけの誓い 信ずれば
いとおろかな るものとても
すぐれし人と ほめたまい
白蓮華とぞ たたえます

【正信念仏偈14】~本当の清らかさ~

清らかなものには、二つあると言われます。一つは子どもの目のような清らかさです。子どもの目はなぜ、あんなに澄んでいるのでしょうか。昨晩、八ヶ月になった娘をいつものようにあやしていました。おすわりもできるようになり、声をあげて笑ってくれるのですが、しばらくすると、ちいさな両手で、ぐにぐにと目をこすりはじめます。
「眠くなったん?じゃあ、ねんねする?」
抱っこして寝かしつけようとしたのですが、途端に悲壮な声をあげて泣きはじめました。たしかにねむいはずなのに、不思議ですね。しかしそんな娘をみていると、見ている世界が違うということを、ふと、気づかされます。
眠っては起き、眠っては起き…、数え切れないほど朝を迎えてきた私は、眠っても朝になれば目がさめると思い込んでいます。その証拠に毎晩、アラームをかけて寝ています。しかし娘は違うようです。数えるほどしか朝を知らない娘には、また目が覚めるという感覚が、そもそもないのでしょう。
(だいじょうぶ、明日また会えるから・・)
かけようとした言葉が、思わずつまりました。そんな根拠はどこにもありません。十六世紀の文人モンテーニュは、こう書いています。

「もしお前が一日生きたならば、それですべてを見たことになる。その一日はすべての日に等しいのだ。別の光も、別の闇もない…。父親たちも別のものを見なかったし、子孫もまた、別のものを眺めることはないだろう。」        (『エセー』宮下志朗訳)」

本当に大切なものは、今日一日にすべてある。そのかけがえなさが、私には見えてないようです。しかし八ヶ月の娘には、またという感覚がありません。いましかありません。だから、きれいな目をしているのでしょうね。ただし、子どもの目の清らかさは、まだ濁りを知らない清らかさです。それは、これから濁っていくであろう悲しさを帯びています。
もう一つの清らかさは、ハスの花のような清らかさだといわれます。それは濁りをうけるおそれがなく、逆に濁りを浄化する力をもった清らかさです。龍仙寺の境内にも、ハスを植えた甕をおいています。今の季節はまだ泥水をためているようにしか見えませんが、あと二ヶ月すれば、きっと美しいハスの花が咲くことでしょう。ハスの清らかさは泥に汚されるおそれがありません。泥のなかから、咲いた花なのですから。それは子どもの目のような濁りを知らない美しさではなく、あらゆる濁りを克服した美しさです。仏さまの教えが蓮華にたとえられるのは、このゆえです。仏さまの教えは、凡夫の煩悩のなかに届いてくださっている仏さまのお慈悲なのですね。なかでも白蓮華は分陀利華(プンダリーカ)といわれ、最高の真理を象徴します。ただし親鸞さまはここで、教えの尊さではなく、お念仏よろこぶ人が白蓮華とたたえられると仰っています。ここが、味わいどころですね。

一切善悪(いっさいぜんあく)の凡夫人(ぼんぶにん)、
  如来(にょらい)の弘誓願(ぐぜいがん)を聞信(もんしん)すれば、
  仏(ぶつ)、広大勝解(こうだいしょうげ)のひととのたまへり。
  この人を分陀利華(ふんだりけ)と名づく。 (正信偈)

どんな愚かな凡夫であろうとも、一人も漏らさない弥陀の誓いを信ずるその人こそが、仏の心をもっともよく理解した人であり、濁りの世に咲く白蓮華であると仏さまはたたえられる…。そう親鸞さまは仰っているのですね。これはどういう事態でしょうか。
私たちがハスの美しさに心うたれるとき、それは花だけを見ているのではありません。泥田の全体がハス池となっている、だから感動するのではないでしょうか。泥のなかから咲いたハスは、咲かせた泥に、その美しさを与える。おなじように、愚かな凡夫のためにおこされた阿弥陀さまの誓いは、誓いを信ずるその人に、仏の功徳のすべてを与えてくださるのですね。お念仏、いただきましょう。

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